また、住宅を購入する場合、戸建てとマンションのどちらが良いのかも迷いますよね。
今回は、転勤族でもマイホームが欲しいという方に向けて、マイホームの選び方、またすでにマイホームをお持ちの方で転勤が決まった場合の対処法もあわせてご紹介します。
転勤族がマイホームを持つならマンションと戸建てどちら?
まずは、マンションと戸建てを購入した際のメリットとデメリットをそれぞれご紹介します。
1. マンションを購入した場合
【メリット】
立地が良ければ10年15年経っても資産価値は下がらず、売るにしても貸すにしても不利益になることが少なく、駅から徒歩5分以内の物件であれば借り手が見つかりやすく、空室になる不安が少ないことが挙げられます。
【デメリット】
所有している限り、管理費や修繕積立金、駐車場代といったランニングコストが永久的に発生します。
修繕積立金は子どもが成長するにつれて手狭になるため、入居者が安定せず回収することが難しいこともあります。
2. 戸建てを購入した場合
【メリット】
集団住宅が苦手な人、隣接住戸との騒音問題に悩みたくない人に向いています。
自由な設計のできる注文住宅を建てたい人や、建物面積の広い家に住みたい人にとって快適な暮らしができます。
【デメリット】
住宅地は駅から距離のある場合が多く、戸建ての手入れの大変さを敬遠する人もいるため、マンションに比べて貸しにくく売りにくい傾向にあります。
すぐに借り手が見つからない場合は、転勤先での家賃と住宅ローンを二重に払わねばならず金銭面の不安が大きくなってしまいます。
このように、マンションと戸建てどちらにもメリット、デメリットはあります。
いずれにしてもリスクを減らすためには「立地が良く資産価値の高い物件」がポイントだと言えます。
マイホームを買ったのに転勤が決まった場合の対処法
すでにマイホームをお持ちの方で転勤が決まった場合は、主に次の2つの対処法が考えられます。
1.
自宅を賃貸に出す
2. 自宅を売却する
この2つを各自詳しく見ていきましょう。
1、自宅を賃貸に出す
まずよくある対処法が自宅を賃貸に出しながら所有しておく方法です。
これはよく聞くので、なんとなく想像もしやすいと思います。
なので、まずはサクッとメリットとデメリットをご紹介いたします。
【メリット】
・将来的に家に戻ることができる
賃貸として家を貸し出す場合、契約期間中は家で暮らすことはできませんが、契約期間満了後は家に戻ることができます。
家の所有権を手放す必要がないので、将来的に家に戻ることが可能です。
・家賃収入が入る
家は住んでいなくても、所有している限り、住宅ローンや固定資産税の支払いが必要です。
仲介手数料やクリーニング代等の支払いは必要になりますが、毎月収入を得られるため、賃貸として貸し出すのと、経済的な負担を軽減することができます。
・家の管理を委託する必要がない
賃貸として貸し出す場合、持ち家の管理や掃除を入居者の方に行ってもらうことが可能です。
わざわざお金を払って業者や知り合いなどに管理を任せる必要がないのは、とても助かります。
費用や手間をかけずに家の管理をしたい方には、賃貸が向いています。
それでは続いてデメリットを見ていきましょう。
【デメリット】
・借主がいなければ成り立たない
「賃貸として貸出す」とこちら側が決めたとしても、入居者が存在しないことには家賃収入は得られません。
上記で紹介したメリットは、入居者の方がいてこそのメリットであるため、入居してくれる方が現れない限り、空き家として所有することになります。
つまり、入居者の方が現れるまでは、管理の為のお金や手間がかかってくるということです。
・住宅ローン違反にもなり得る
住宅ローンを返済が完了している場合は気にしなくても良いですが、住宅ローンの返済をしている途中である物件であれば注意が必要です。
何故なら、基本的に住宅ローンというのは居住用物件の為のローンです。
生活に必要不可欠なものとして認められているため、金利を低めに設定しており、金利負担を軽減するための住宅ローン控除等が適用されています。
賃貸として貸し出し、第三者が居住する場合は利益が生まれるため、住宅ローン本来の目的から逸れてしまいます。
そのため、勝手に賃貸に出すことは契約違反にあたるとされ、賃貸に出せない可能性があります。
もしも勝手に賃貸に出して利益を得ていることが判明した場合は、ローンの一括返済を請求されます。
また、悪質であると判断された場合には、刑事告訴に至るケースもあるので、事前に借りている金融機関に相談してみることが必要です。
一番メジャーである賃貸に出す、という方法ですが、場合によっては不可能なこともあります。
それでは、売却をするのはどうでしょうか?
2、自宅を売却に出す
家族の思い出が詰まった家は「手放したくない」という気持ちが強くあるケースが多いですが、売却によって得られるメリットも勿論あるので、後悔のない選択をするためにも広い視野で見てみましょう!
【メリット】
・税金や維持費のコストが不要
家を所有している限り、固定資産税や火災保険料、管理するためのコストが必要です。
当然、売却するとこれらの費用を払う必要がなくなるため、経済的な余裕が生まれることも期待できます。
・管理する手間がない
家は景観を損なわないようにするために、雑草やごみなどの排除を行う等の管理をしなければなりません。
何故なら、雑草やごみを放置されている家は人があまり立ち入っていないと判断され、事件や事故を引き起こす要因になったり、何より、害虫の発生等にも繋がるためです。
また、室内においても、定期的に換気を行ったり、ガスや水道に使用をしなければ劣化が急激に進行していきます。
近隣住民に被害が及ばないように管理していくことは家を所有している限り求められるので、売却することでこの様な手間をかける必要がなくなります。
・経済的に余裕が生まれる可能性がある
売却して得たお金で住宅ローンの返済にあてることが可能です。
もしも売却金額が住宅ローンの残債よりも上回って売れた場合は、経済的な面で余裕が生まれる可能性もあります。
【デメリット】
・持ち家を手放す必要がある
やはり一番多いのが思い出の多い持ち家を手放したくない、という意見です。
マイホームは簡単に手に入れられるものではないので、「長年計画を立てて、ようやく手に入れることができた!」という方も多いと思います。
しかし、せっかく苦労して手に入れたマイホームでも、売却をしてしまえば他人のモノになり、所有権がなくなるため、再び手に入れることは困難になります。
夢や思い出の詰まったマイホームを手放すことは、デメリットと言えるでしょう。
・理想の価格で売れるとは限らない
「売却する!」と決意しても、買い手を見つけることは容易ではありません。
これは賃貸に出すときも同じことが言えますが、契約を成立させる為には、価格を下げる必要があったり、売却ができるまでは赴任先の家賃と住宅ローンの支払いを同時に行わなければいけない可能性もあります。
少しでも高く売却するためのポイントはこちらにまとめていますので、もしよろしければご参考にしてみてください♪
まとめ
転勤族の方向けの戸建て・マンション購入におけるメリットやデメリット、すでにマイホームをお持ちの方で転勤が決まった場合の対処法についてご紹介しましたがいかがでしたか?
場合によっては単身赴任をするという決意をすることも一つの手段だとは思いますが、お子様が小さかったりしたらなかなかそういう訳にはいかないのが現状です。
どのような家に住みたいか、いざ転勤が決まったら家族全員で移動するのか単身赴任をするのか、住宅へのこだわりは人によってさまざまです。
将来を見据え、どのような方法でマイホームを持つのが自分たちの暮らしに適しているのかを、家族全員で検討する必要があります。
こだわりに優先順位をつけ、よりリスクの少ない住宅購入をすることが、後悔しないマイホーム購入のポイントと言えるでしょう。
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